朝の時間、ただでさえ余裕がないのに、子供はご飯をゆっくり食べたり、着替えや歯磨きをなかなか始めなかったり…。
ついイライラが募って、気づけば大声で怒ってしまう。
そして後から「またやってしまった」と後悔や恥ずかしさに襲われる。
これは多くの親が抱える悩みであり、特にワンオペ気味の生活や仕事のストレスを抱えるママ・パパにとってはとても自然なことなんです。
怒りやすくなる要因を整理してみる
心理学的に見ると、怒りは「第二感情」と呼ばれます。つまり怒りの裏には、焦り・不安・疲労などの一次感情が隠れているのです。
- 時間のプレッシャー
「遅刻してしまうかも」という焦りが、子供のマイペースな行動に強い反応を引き起こします。 - 癇癪への疲労感
子供の泣き声や癇癪は大人のエネルギーを奪います。最初は我慢できても、長引くことで「限界点」を超え、爆発してしまうのです。 - ストレスの持ち込み
仕事や人間関係でのモヤモヤを家に持ち帰ると、心の余裕が減り、些細なことでも怒りやすくなります。 - ホルモンバランス
特に生理周期の後半(黄体期)は、脳内のセロトニンが減りやすく、感情のコントロールが難しくなります。これは医学的にも裏付けのある現象です。
アンガーマネジメントでできる具体的な対応策
アンガーマネジメントは「怒らないこと」を目指すのではなく、「怒りをうまくコントロールする」方法です。
- 6秒ルールを実践する
怒りのピークは6秒程度。深呼吸をする、コップの水をひと口飲むなど、反射的に怒鳴らない工夫をしましょう。 - 「べき思考」を緩める
「今すぐ着替えるべき」「朝はサッと歯磨きするべき」といった「〜べき」が強すぎると怒りに直結します。
「まぁ5分遅れても大丈夫かもしれない」と柔軟に考えるだけで心が和らぎます。 - 怒りの点数化
その場のイライラを0〜10で点数化してみましょう。実は「8だと思っていた怒りが、冷静に考えると5くらいだった」ということも多いです。 - ストレスマネジメント
怒りの背景にはストレスがあります。運動・十分な睡眠・自分だけの時間など、土台を整えることが効果的です。 - ホルモン周期を把握する
イライラしやすい時期を手帳やアプリで管理しておき、「この週は注意が必要」と意識するだけでも冷静さを取り戻しやすくなります。
最後に
子供に怒ってしまった後の罪悪感は、多くの親が共通して感じるものです。
しかし「怒りやすいのは性格のせい」ではなく、心理的・身体的な要因が重なった結果であることを知ると、少し気持ちが楽になります。
アンガーマネジメントやストレスケアを生活に少しずつ取り入れることで、「怒りをゼロにする」のではなく「怒りと上手に付き合う」ことが可能になります。
完璧な親でなくても大丈夫。今日より明日、ほんの少しでも穏やかに過ごせたら、それは立派な一歩です。
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